第13回公演 『ダブリンの鐘つきカビ人間』

その物語はずっと昔のこと、不思議な町を不思議な病が襲う。
指に鳥が止まってしまう病。
天使の羽が生えてしまう病。
目が見えすぎてしまう病。
そんな中でも、もっとも不幸な病に冒された二人がいた。
誰も近づきたがらない醜い容姿となったカビ人間と、思っていることの反対の言葉しか喋れなくなった娘・おさえ。
誰からも愛されない男・カビ人間の美しい心に触れたおさえは、彼に心惹かれ始める。
しかし、愛すれば愛するほどに、おさえの口から出るのはカビ人間への罵倒の言葉。
やがてその言葉が、カビ人間を窮地に追いつめていく…。

これは、世にもおかしく、けれども哀しい愛の物語。
-鐘が鳴るとき、運命は静かに動き出す。-

 

終了いたしました。次回の鳴かず飛ばずの作品をお楽しみに。